ストラディヴァリウス

 先日、同僚に誘われて千住真理子さんのヴァイオリン・リサイタルに行って参りました。ヴァイオリンなんて弾くことはおろか、近くで見たことも聴いたこともない私。もしかして心地よい眠りへの世界へいざなわれたりなんかしたらどうしようという不安もあったのですが、せっかく秋めいた今日この頃。ゆったりと上質な音楽に浸ることもすてきかも・・・と行ってみることにしました。
 一応、基本知識くらいは入れておこうとネットで調べると、なんと、かの有名なストラディヴァリウスを用いての演奏とのこと。こんな、ど素人の私でも知ってるくらいの名前が出てきてちょっとうれしくなるとともに、どんな音色かとドキドキわくわく。
 仕事を終え、疲れた体を引きずりながら会場へ。演奏項目、メヌエットアヴェ・マリア、ラルゴに“私のお父さん”。聞いたことある曲名が並んでいてほっ。
 いよいよリサイタル開始。千住さん登場。楽器の音色はマイクなしで届けるため、MCのためのマイクもできるだけ音量を落としているとのことで、第一印象は、上品ではあるけれど、どこかか細く弱々しい感じでした。でも、その印象は、いい意味で裏切られました。演奏を聴いてすぐに。。。形容しがたい音色。丸みがある音というか、温かみがある音色というか。なんといってもその力強い響きに驚き。聴いてすぐに鳥肌がたってしまいました。さすが何億の楽器。何もしらない私にも感動を与えてくれました。
 朝夕すっかり涼しくなった今日この頃。時には、こんな優雅な気分(気分だけだけど・・)に浸るのも悪くないって思いました。