木蓮

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 今週は木蓮を使った盛花二種類を生けてまいりました。今日はそのうちの一つ、「祈り花」を載せました。
似た感じのものでは、「才の花」「想い花」というのがありますが、それぞれに特徴があります。
 まず今回のせた「祈り花」。これは形は「荘厳華」(以前、若松を緑の筒に生けましたが、その型です。)から来たものだそうで、特徴は、まっすぐ、足下には何も入らない、といったところです。「荘厳華」の特徴と同じで、より簡素にした感じで盛り花にした、といえばいーかな?
 次に「才の花」。これは、寸胴に生ける「生花」(最近生けた桃の花がその型です。)から来たものだそう。なるほど、特徴は、斜めに入って、足下には何もなし。まさに「生花」の特徴そのものです。
 そして、最後に「想い花」。これは「盛り花」から来たものなので、型自体はそんなに変わりありません。ほかの二つと違い、盛り花の決まりと同じく、足下がうまっているのが特徴です。この「想い花」には、生ける者の想いをお花に表すことから、その名前をつけられるということも大きな特徴の一つと言えるでしょうか。今回の花材、木蓮でも生けましたので、後日載せますね。
 と、今回は理屈っぽいことたくさん書きましたが、なんせ駆け出し“花人”ですので、わかりにくさも間違いもあるやもしれません。勉強して誤りがありましたらまた、追って訂正してまいります。許してね。
 この三つの型、可憐で美しいので好きです。みなさんにも、この和やかな感じ、伝わるとうれしいなと願う今日この頃の美甫でした。